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「社会の構造的問題の最大の特徴は、悪人がいない」

ワクワク系マーケティング小阪先生の推薦書ということや、この本を題材にした音声版セミナーを昨年夏に聞いていて、いよいよ読み始めたこの本「経営リーダーのための社会システム論」

社会学者、宮台先生については、顔は知ってたけどどんな人かそれまでは知らず。朝まで生テレビとかに出てたということをYouTubeとかを見て知りました。それどころか、つい先日、暴漢に襲われて重症を負ったというニュースがありましたよね。

まだ、全8章のうち、2章までしか読み進めていませんが、すでに、 涙が溢れてます。

いや、泣ける話ではないのですがね。

なかなか、言葉も難しくて難解ではあるのですが。

すごーくざっくり言うと、
「コンビニ化や団地化により、日本人は安全、快適、便利になって、豊かな暮らしになったはずなのに、なんだか、生きづらいし、たとえようのない不安な気持ちがある人がとても多い。
それは、安全快適便利の代償に、人と人とのコミュニケーションがすごく薄くなったからかもしれない。
地域商店街的なコミュニティを無くしたのは、自分たちなのに、その選択が自分たちの「感情」を壊してしまったのでないか?」

という内容までが、2章までのお話。

もちろん、ワクワク系小阪先生は、この人々の感情の劣化と言う社会問題の「解決策」を、ぼくらワクワク系のお店や会社が担うはず、と言う「希望のある話」をしてくれてます。

(この小阪先生の音声セミナーは、ワクワク系実践会の人しか買えないんですが。こっちをほんとは皆さんに聞いて欲しいんですけどね)

僕が涙したのは言うまでもなく、自分が「想いのあるお店さんの集客のお手伝いをしたい」という仕事をやり続けたいのも、きっと、無意識のうちにこういう「期待」をしてるからだとおもうんですね。

「皆さんのようなお店が、今年からはじまる新時代の主役」と、最近言い続けてるのも、ここに根拠があって。

なんか、「宮台先生も言ってるし、やっぱりそうだよね!」
という安心感のようなものもあって、なんか泣いちゃいましたよ。自分で自分にびっくりです。泣くなよー、と。

あと、「Aか Bか。さあ、どっち!?」「やるの?やらないの?どっち!?」という「強制的な二者択一」という判断が多くなってる最近の議論に、ぼくは疑問を感じてたのですが。

「Aにはこういうメリットがあるけど、こういうデメリットがある。Bには、こういうメリットがあるけど、こういうデメリットがある」
という、メリットとデメリットを吟味しなから判断したり。

「じゃあさ!こういうときは、Aっていう判断にして、こういうときにはBの方がいいかもね」
という柔軟な選択肢も考えることができますよね。

「やっぱり、こういうことって大切だな」を確信できた内容でした。
「いや、そもそも社会ってそういうもんだよ。○か×かで決められないよ」って話があって。

さらに、この本の主軸、

「社会の構造的問題の最大の特徴は、悪人がいない」

誰一人、社会を悪くしようと考えて、安全、快適、便利を進めてるわけじゃないんだけど。

でも、それにより、コミュニケーションが減ったり、絆が薄くなることのデメリットについてはあんまり考えてなかった。
そしてそれは、おそらく、すでに結果として社会の大問題になってるんだけど。

このやっかいなところが、「構造的=仕組み=系」なので。風が吹けば桶屋が儲かる理論」のようなもので、巡り巡ってこう言う結果になるってやつなので。
コミュニケーションが減ったことが原因で、諸々の社会問題が起こってることに、なかなかみんな気づけない。

だからこそ、ぼくは「優しいお店」という居場所こそ、「この社会問題の解決策」を担うと思ってます。

「わー!自分を丁寧に扱ってくれるお店とかそこにいるスタッフさんと仲良くなれるって、なんかすごく良いな」
みたいな。
実体験ってすごい説得力なんですよね、人間にとって。

これは、小阪先生も同じこと言ってて。

でもそうなると、皆さんは、「ぼくらの未来」にとって、責任重大なわけで!
結局、結論は、今年も商売をがんばりましょうね!ってなっちゃうんですがね。

なんか、とりあえず、頭の外に浮かんだことを外化したかったので、SNS投稿してしまいましたが。

全部読んだら、また動画配信などで、レビューしますね!

引用
経営リーダーのための社会システム論(宮台真司、野田智義 光文社)

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